息苦しさをあきらめない!知っておきたい呼吸器疾患の知識とケア

「最近、階段の上り下りで息が切れるな…」 「長引く咳や痰、ただの風邪かな?」 そんな小さな変化が、実は大切な肺からのサインかもしれません。

今回は、代表的な呼吸器疾患(非がん性)の基礎知識から、今日から自宅でできる「息苦しさを楽にするコツ」まで、分かりやすくお伝えします。


1. 代表的な呼吸器疾患とは?

「非がん性呼吸器疾患」には、主に以下のような病気があります。

  • COPD(慢性閉塞性肺疾患) 別名「タバコ病」。長年の喫煙などで空気の通り道が狭くなり、肺胞(酸素を取り込む袋)が壊れてしまう病気です。
  • 間質性肺疾患(ILD) 肺の壁が炎症で硬くなり、酸素を取り込みにくくなる病気の総称です。
  • 気管支拡張症 気管支が広がって元に戻らなくなり、痰が溜まって感染症を繰り返してしまいます。

ポイント:疾患の経過 これらの病気は、急激に悪化する**「増悪(ぞうあく)」**を繰り返しながら、ゆっくりと進行するのが特徴です。「おかしいな」と思ったら早めに相談することが、その後の生活を大きく変えます。


2. 今日からできる!「予防」と「悪化防止」

呼吸器の健康を守るためには、早期からの対策が欠かせません。

① 禁煙が最大の予防策

特にCOPDでは、禁煙が進行を遅らせる唯一かつ最大の方法です。「今さら遅い」ということはありません。

② 感染症をシャットアウト!

風邪やインフルエンザは、持病を急激に悪化させる引き金になります。

  • ワクチン接種: インフルエンザや肺炎球菌ワクチンの検討を。
  • 基本の徹底: 手洗い、うがい、人混みでのマスク着用。

③ 「セルフマネジメント」を身につける

自分の体調を管理する力を育てましょう。

  • お薬を正しく使う: 吸入薬などは決められた回数・方法で使いましょう。
  • アクションプラン: 「息苦しさが強まったらこうする」というルールを、あらかじめ主治医と決めておくと安心です。

3. 息苦しさを楽にする日常生活のヒント

病気と付き合いながら、自分らしく過ごすためのちょっとしたコツを紹介します。

  • 「口すぼめ呼吸」をマスターする 鼻から吸って、口をすぼめてゆっくり吐きます。こうすることで気道が広がり、動いた時の息切れが楽になります。
  • 「手持ち扇風機」を活用! 意外かもしれませんが、冷風を顔に当てることで、脳に伝わる息苦しさの感覚が和らぐことが科学的に証明されています。
  • しっかり食べてエネルギー補給 呼吸が苦しい時は、想像以上にエネルギーを消費します。筋肉を維持するために、**タンパク質(肉、魚、大豆など)**を意識して摂りましょう。

4. まとめ:自分らしい人生のための「伴走者」

肺は、体という車を動かすための**「エンジン」**です。

エンジンの性能が少し落ちても、適切な**燃料(栄養)**を補給し、**燃費の良い運転(呼吸法やリハビリ)**を覚えれば、長く快適にドライブ(人生)を続けることができます。

また、将来の医療について話し合う**「人生会議(ACP)」や、苦痛を取り除く「緩和ケア」**も、あなたらしい人生を支える大切なパーツです。

少しでも「息切れ」が気になったら、まずは呼吸器内科へ相談してみてください。あなたに寄り添う医療チームが、きっと力になってくれます。

ここまで読んでいただきありがとうございました🙏